「クラTの色、結局何色にすればいいの?」——初めてクラT幹事になると、デザインより先にここで止まってしまう人が多いはずです。体育祭のクラスカラーに合わせるべき?濃いピンクにしたいけど男子は嫌がらない?隣のクラスと被ったら気まずくない?

先に結論をまとめます。

状況決め方の結論
体育祭で着るクラスカラー(団カラー)の生地色を起点に決める
文化祭で着る自由度が高い分もめやすい。候補を2〜3色に絞って投票で決める
男女で好みが割れそう全員が着る前提で、決定前にクラス全体へひとこと相談する
隣のクラスと被りそう生地色ではなく文字色・デザインで差をつける
暑さ・汗ジミが心配炎天下では白より黒のほうが表面温度が上がりやすく、グレー・ベージュ・パステルカラーは汗ジミが目立ちやすいとされる。真夏の行事なら候補を絞る前に確認を(くわしくは本文)
色のイメージを伝えたい「くすみ系の赤」のような言葉の相談やカラー表の番号指定も使える(業者による)

この記事では、行事別の決め方の手順と、生地色×文字色の配色早見表を紹介します。黒・白・水色の1色に決めかけている人は、記事後半の色別特集の案内もあわせて読んでください。

色決めは「行事→雰囲気→配色」の3ステップ

いきなり「好きな色は?」とクラスに聞くと、意見がバラバラになって決まりません。順番を決めて絞り込むのがコツです。

ステップ決めることポイント
① 行事を確認生地色の自由度体育祭はクラスカラーでほぼ決まる。文化祭は自由
② 雰囲気を決める色の系統元気系(赤・黄)か、爽やか系(青・白)か、大人っぽい系(黒・くすみ色)か
③ 配色を決める文字色との組み合わせ生地色と文字色の明るさに差をつけると読みやすい

①でほとんど絞れるので、まずは「そのクラT、どの行事で着るのか」から確認しましょう。体育祭と文化祭の両方で着るかどうかも、この段階でクラスに確認しておくと後戻りがありません(1枚を兼用するクラスもあれば、行事ごとに2種類作るクラスもあります)。

体育祭のクラTは「クラスカラー」起点で決める

体育祭は赤団・青団のように色でチーム分けされる学校が多く、クラT(団T)の生地色はクラスカラーに合わせて作るのが基本の考え方です。クラスTシャツ業者のプリントメディアが公開しているクラスカラー別の見本帳(2026年8月閲覧)でも、ピンク・赤・黄・青・紫・緑・白・黒といった団カラー別にコーデ例が紹介されており、体育祭ではクラスカラー起点で作る流れが一般的とみられます。

つまり体育祭では、幹事が決めるのは生地色そのものではなく「その色をどう見せるか(文字色・デザイン)」です。クラスカラー別に、映えやすい文字色をまとめました。

クラスカラー(生地色)映えやすい文字色の例
赤白・黒
青白・黄
黄黒・紺
緑白(濃い緑なら明るい色)
ピンク黒・グレー(濃いピンクなら白も可)
紫白・黄
白黒・赤・青(濃い色なら何でも)
黒白・黄・ピンク

配色の基本は「生地色と文字色の明るさ(明度)に差をつける」ことです。プリント業者のプリントスタイルの色選び解説(2024年9月1日公開)でも、赤には白や黒、青には白や黄色といった、明るさの差がはっきりした組み合わせが推奨されています。迷ったら白か黒の文字を選べば、どの生地色でも大きく外しません。

体育祭のクラT全体の段取り(納期の逆算・生地選び)は体育祭クラTガイドで詳しく解説しています。

文化祭は自由に選べる分「もめない決め方」が大事

文化祭のクラTは生地色の制約がない分、意見が割れやすいのが実情です。Yahoo!知恵袋には「文化祭のクラTを濃いピンク系にしたいが、男子は嫌ではないか」という相談が投稿されており(2026年5月投稿・内容は要約)、クラスみんなで着るものだからそれも含めて思い出、という趣旨の回答が寄せられていました(要約)。また「青のクラTに合わせて、青にちなんだデザイン案がほしい」という相談(2022年4月投稿・内容は要約)のように、色が決まった後のデザインで悩むケースもあります。

もめずに決めるコツは3つです。

  1. 候補を2〜3色に絞ってから投票する: 全色から選ばせると票が割れます。幹事側で「クラスの出し物や雰囲気に合う候補」を先に絞りましょう
  2. 決定前にクラス全体へひとこと相談する: 特にピンクや紫など好みが分かれやすい色は、「この色で進めていい?」の一声があるだけで後のもめごとを防げます
  3. 期限を切る: 投票の締切を決めないと、色決めだけで何週間も溶けます

色に限らずデザイン全体で意見が割れたときの進め方はクラTデザインが決まらないときの5ステップに、文化祭のクラT準備全体の流れは文化祭クラスTシャツ完全ガイドにまとめています。

色を絞る前に知っておきたい「暑さ」と「汗ジミ」

見た目の好みで候補を絞る前に、ひとつだけ確認しておきたいのが「その行事は炎天下で、汗をかくか」です。生地の色によって、日なたでの熱のもち方と汗ジミの目立ち方が変わるという検証が公開されています。

炎天下では、白と黒で表面温度に20℃以上の差

国立環境研究所の一ノ瀬俊明さんが公開しているコラム(2020年8月11日)によると、色だけが異なる9枚のポロシャツを気温30℃前後・風がほとんどない屋外で日光に当てたところ、5分経っても白いシャツの表面温度は気温に近いままだったのに対し、黒や深緑のシャツは50℃を超えたと報告されています。同じ研究者の実験を紹介したウェザーニュースの記事(2021年8月10日掲載)では、色の順番も示されていて、白と黄が最も低く、少し高いのがグレーと赤、次に紫と青、そして緑・深緑・黒が最も高温のグループだったとされています。

この実験で測られたのは白・黄・グレー・赤・紫・青・緑・深緑・黒の9色です。ピンクや水色のような中間の色は測定されていないので、「淡い色なら涼しい」とまでは言えません。同コラムでは、白は汚れが気になるという人に向けて、反射率が比較的高い黄色・灰色・赤色を勧めています。

グレー・ベージュ・パステルカラーは汗ジミが目立ちやすい

スポーツウェアメーカーのデサントが公開した検証(2022年7月27日公開・2023年6月13日更新)では、コットン100%のTシャツ10色の脇部分に同じ量の水分をしみ込ませて比較し、グレーやベージュ、パステルカラーは濡れると色が濃くなって元の色との差が大きくなるため汗ジミが目立ちやすい、逆に黒やネイビーなどのダークカラーと白は目立ちにくい、と説明されています。あわせて、速乾性の高いポリエステルは汗で濡れても乾きやすく汗ジミが目立ちにくい素材だとも書かれています。

2つの検証を、行事の場面に当てはめて当メディアで整理したのが次の表です(それぞれの出所は上記のとおり。整理の仕方は一例です)。

行事の場面気にしたいこと候補に入れやすい色(当メディアの整理)
真夏の体育祭・競技中心表面温度と汗ジミの両方白(表面温度が低く汗ジミも目立ちにくい)。黒は表面温度が上がりやすいので日陰で過ごす時間も考える
秋の体育祭・球技大会汗ジミ黒・ネイビー・白は目立ちにくいとされる。パステルカラーなら生地がポリエステルかどうかを確認する
文化祭(校内中心)屋内中心なら直射日光の影響は受けにくい好みと配色で決めてよい(屋外の模擬店など汗をかく出し物なら汗ジミの観点は残る)

なお、汗ジミの目立ちやすさは生地の素材で変わります。classclass2021(当メディア運営元)の場合、通気性の良いポリエステル生地が標準です(コットンは別途相談)。

生地色を1色に絞れたら、色別の特集へ

「黒にしたい」「白か水色で迷っている」のように候補が具体的な色まで絞れたら、その色だけを深掘りした特集記事のほうが役に立ちます。当メディアの色別シリーズは次の3本です。

色特集記事わかること
黒黒クラTデザイン特集黒×文字色の配色、炎天下の暑さの注意点、背ネームの映えテク
白白クラTデザイン特集白×文字色の配色、透け対策(インナーの色)、汚れ対策、白と黒の比較
水色水色クラTデザイン特集水色×文字色の配色、汗ジミ対策、「水色」の呼び名が業者で違うときの伝え方

白と水色の特集には、それぞれデザイン案10も載せています。色が決まった後のデザイン探しはクラTデザインまとめからも探せます。

classclass2021(当メディア運営元)の場合

色の指定まわりの仕様は業者によって異なります。classclass2021(当メディア運営元)の場合は次のとおりです(2026年9月時点)。

項目classclass2021の場合
色の指定方法希望のカラーイメージを伝えればその通りに作成可能。「くすみ系の赤にしたい」のような細かい指定の相談もできる
カラー表番号付きのカラー表(1〜228)と定番色があり、番号で細かい色味を相談できる
濃色の生地黒などの濃色生地のデザインにも対応
生地通気性の良いポリエステル生地が標準(コットンは別途相談)
プリントの色数昇華プリント採用で色数に制限なし。表面と背面に自由に好きなデザインをプリントしても値段は一切変わらない
グリッター(ラメ)全14色。昇華プリントで使用できる
相談・見積もりすべて無料(2026年9月時点)

よくある質問

Q1. 隣のクラスと生地色が被りそうです。変えるべき?

生地色を無理に変える必要はありません。同じ赤でも、文字色・デザイン・背ネームが違えば印象は大きく変わります。差をつけたい場合は背ネームネタ100選のような「中身」で個性を出すのがおすすめです。

Q2. 男子が嫌がりそうな色は避けるべきですか?

「この色はNG」という決まりはありません。前述の知恵袋の相談でも、クラスみんなで着るものだから受け入れる、という趣旨の回答がありました(要約)。大事なのは色そのものより決め方で、決定前にクラス全体へ相談するひと手間が効きます。

Q3. 黒などの濃い色の生地でも作れますか?

濃色生地への対応は業者によって異なります。classclass2021の場合、黒などの濃色生地のデザインにも対応しています。

Q4. 「こういう色味にしたい」を正確に伝えるには?

参考画像を見せるか、言葉で伝えるのが基本です。classclass2021の場合は「くすみ系の赤」のような言葉での相談に加えて、番号付きカラー表(1〜228)の番号で細かい色味を相談できます。

Q5. 真夏の体育祭です。暑さを考えると何色がいい?

国立環境研究所の実験では、日なたで5分後の表面温度は白が気温とほぼ同じだったのに対し、黒や深緑は50℃を超えたと報告されています。暑さを優先するなら白、汚れが気になるなら同コラムが勧める黄・グレー・赤も候補です。ただしクラスカラーが決まっている体育祭では生地色を変えにくいので、その場合は日陰で過ごす時間や水分補給など、色以外の対策とセットで考えましょう。黒に決まっているクラスは黒クラT特集の暑さの注意点も読んでみてください。

Q6. 汗ジミが目立ちにくい色は?

デサントの検証では、黒やネイビーなどのダークカラーと白は汗ジミが目立ちにくく、グレー・ベージュ・パステルカラーは目立ちやすいとされています。パステルカラーにしたい場合は、速乾性のあるポリエステル生地かどうかを業者に確認してください。水色を考えているクラスは水色クラT特集の汗ジミ対策で対策までまとめています。

まとめ: 色が決まれば、クラT作りは一気に進む

色決めの手順をおさらいします。

  1. どの行事で着るかを確認する(体育祭ならクラスカラー起点)
  2. 真夏の屋外行事なら、暑さと汗ジミの観点も候補選びに入れる
  3. クラスの雰囲気で色の系統を絞り、候補2〜3色で投票する
  4. 生地色と明るさの差がつく文字色を選ぶ

色が決まったら、次はサイズの回収です。サイズの選び方ガイドとはじめてのクラスTシャツの作り方を読めば、注文までの残りの段取りがすべてわかります。


出所について: 本記事の一般情報は、プリントメディア「体育祭コーデ!クラスカラー別見本帳」(2026年8月閲覧)、プリントスタイル「クラスTシャツのカラー選び」(2024年9月1日公開)、Yahoo!知恵袋の相談2件(2026年5月投稿・2022年4月投稿、いずれも内容は要約)、国立環境研究所 社会システム領域コラム「暑熱リスクと色彩選択:「黒マスクおじさん」の本音」(一ノ瀬俊明・2020年8月11日)、ウェザーニュース「熱中症予防に効果的な服の色は?表面温度は20℃の差も」(2021年8月10日掲載)、デサント「【夏の脇汗対策を考えてみた】脇の汗ジミが目立たない服の色・素材とは?」(2022年7月27日公開・2023年6月13日更新)を参照しています(暑さ・汗ジミに関する出所は2026年9月閲覧)。classclass2021の仕様は2026年9月時点の情報です。料金・仕様は変更される場合があります。