デザイン係になったのに、案が1つも集まらない。やっと集まったと思ったら「かわいい系がいい」「いや、かっこいい系でしょ」で真っ二つ。話し合う時間は取れないまま、締切だけが近づいてくる——。

クラTのデザイン決めでつまずく原因は、じつはセンスではなく進め方にあります。この記事では、決まらない状態から抜け出すための手順を5ステップにまとめました。

まず結論:この順番でやれば決まります

ステップやることかける時間の一例誰がやる
1デザインより先に「決め方」と締切を宣言する5分幹事
2コンセプトを1つに絞るホームルーム10分クラス全員
3ゼロから描かず「参考にしたい画像」を持ち寄る3日有志
4生地の色 → 文字 → 背ネーム → 背番号の順に決めるホームルーム15分クラス全員
5割れたら「合体・場所で分ける・一人ずつ分ける」で落としどころを探すホームルーム10分クラス全員

※時間はこの記事での進め方の一例です。クラスの人数や時間割に合わせて調整してください。

いちばん大事なのはステップ1です。ここを飛ばすと、決まらないかもめるかのどちらかになります。

そもそも、なぜクラTのデザインは決まらないのか

原因はだいたいこの3つに当てはまります。

決まらない原因起きていること対応するステップ
白紙から考えようとしている「案を出して」と言われても誰も動けないステップ3
色・文字・イラストを同時に決めようとしている論点が多すぎて話が発散するステップ4
「どうやって決めるか」を決めていない決まっても不満が残るステップ1

決め方は、実は3パターンに分かれている

株式会社NEXERと有限会社クロスロードが2026年2月9日〜16日にインターネットで実施した調査(全国の男女500名が回答・2026年2月27日発表)では、「学生時代にクラスTシャツを作った経験がある」と答えた人は10.6%でした。デザインの決め方は、この経験者(500名の10.6%=約53名)にたずねた設問です。

その結果は、クラス全員で話し合って決めたが49.1%、実行委員・代表者が中心になって決めたが30.2%、デザインが得意な人に任せたが15.1%でした。

つまり、全員で話し合った人はおよそ半数。一方で、実行委員・代表者が中心(30.2%)とデザインが得意な人に任せた(15.1%)を合わせると4割強あります。「全員で話し合わないといけない」と思い込む必要はない、ということです。

※母数が小さい調査なので、上の割合は正確な比率ではなく傾向としてお読みください。

ステップ1:デザインより先に「決め方」を決める

多数決は手軽ですが、それだけに頼ると「声の大きい人の案が通っただけ」という後味が残りやすい方法でもあります。

文部科学省の「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 特別活動編」(平成30年7月・15ページ)でも、集団で合意をつくるときには、同調圧力に流されることなく、批判的に考える力をもったうえで、他の人の意見を受け入れつつ自分の考えも主張できるようにすることが大切だと説明されています。異なる意見をもとに、問題をいろいろな角度から考えて解決方法を探ること自体が大事だという考え方です。

そこで、案を集めるに次の4点を宣言してしまいます。

これを先に決めておくと、あとから「そんな決め方は聞いていない」という不満が出にくくなります。

4つ目の条件は特に効きます。投票が終わってから「そのデザインは使えない」と分かって作り直しになるのが、いちばんつらいパターンだからです。やりがちなNG例と安全な代替案は クラTのパロディは著作権NG? にまとめています。投票の前に、デザイン係だけでも目を通しておくと安心です。

ステップ2:コンセプトを1つに絞る

ここで聞くのは2つだけです。

  1. 何の行事で着る?
  2. どっち寄りにする?

行事が決まると、必要な条件が自動的に決まります。

行事よくある方向性参考になる記事
体育祭遠くから目立つ・チームカラー体育祭クラTガイド
文化祭統一感・写真に残る文化祭クラスTシャツの段取り
球技大会動きやすさ重視・そもそも作るかどうかの検討から球技大会のクラTは必要?

方向性は、言葉で議論するより実例を見せたほうが早く決まります。

方向性参考になる記事
かわいい系かわいいクラTデザイン30案
かっこいい系かっこいいクラT30案
韓国風韓国風クラTの作り方
ユニフォーム風ユニフォーム風クラTの作り方

なお、体育祭と文化祭で1枚を兼用するかどうかは、クラスによって分かれます。classclass2021(当メディア運営元)の場合、1枚を兼用するクラスもあれば、行事ごとにコンセプトが違うので2種類作るケースもあるとのことです(2026年8月時点)。兼用にするなら、この段階で決めておくとあとで揉めません。

ステップ3:ゼロから描かない

これが、決まらない状態から抜け出す最大のコツです。

「デザイン案を出して」と言われて手が止まるのは当然で、絵を描くのが得意な人はクラスの中でも限られます。そこで、お願いする内容を変えます。

×「デザイン案を考えてきて」 ○「参考にしたい画像を1人1枚、◯日までに送って」

これなら誰でも参加できて、集まった画像を並べるだけで方向性が見えます。

そもそも、ゼロから絵を描く必要があるとは限りません。classclass2021(当メディア運営元)の場合は次のとおりです(すべて2026年8月時点)。

気になることclassclass2021の場合
ゼロから考えたデザインで作れる?作れます(要望どおりに作成)
カタログの中からしか選べない?カタログは人気例の一部で、SNSで見つけたデザインなども作成可能
気になるデザインをアレンジできる?ベースを見つけたうえで、文字・色・ロゴはすべて無料でアレンジ・変更が可能
データはどう渡す?SNSのスクリーンショット、手書きの写真、イメージが伝わる写真など何でも可
相談だけしてもいい?相談も見積もりも無料

初めてで全体の流れがつかめていない場合は、はじめてのクラスTシャツの作り方 全手順 を先に読むと、どこまでを自分たちで決めればいいのかがはっきりします。

ステップ4:生地の色 → 文字 → 背ネーム → 背番号の順に決める

全部を同時に決めようとすると発散します。順番を固定してください。

順番決めること決まらないときの判断基準参考記事
1生地の色行事と学校のルールから逆算するクラTの色の決め方
2文字の色生地の色との明度差で選ぶ同上
3前面の文字短く、遠くから読めるか英語フレーズ50選四字熟語50選
4背ネーム一人ずつ違ってよい背ネームネタ100選背ネーム・背番号 完全ガイド
5背番号桁数と読みやすさ背番号の語呂合わせ50選

この順番にすると、クラス全員で議論するのは1と3だけになります。2(文字の色)は1が決まればほぼ自動的に絞れますし、4と5は一人ずつ決められるので、そもそも合意をとる必要がありません。

classclass2021(当メディア運営元)の場合、この段階に関わる仕様は次のとおりです(すべて2026年8月時点)。

仕上がりの色味は生地やスマホの画面によって印象が変わることがあるので、気になる場合は確定前に相談しておくと安心です。プリント方式そのものについては 昇華プリントとは? で詳しく解説しています。

ステップ5:意見が割れたときの3つの落としどころ

それでも2案が譲らないときは、「どちらかを捨てる」以外の手を先に検討します。

落としどころこんなときに使える注意点
A:案を合体させる片方は色が良く、もう片方は文字が良い合体させる要素は絞ったほうがまとまります(色と文字、など)
B:場所で分ける前面と背面で方向性が違う前後で世界観が離れすぎないように
C:一人ずつ分ける背ネームの方向性が割れている全体の統一感は生地の色と前面の文字で担保する

Bが使いやすいのは、classclass2021(当メディア運営元)の場合、表面と背面に自由に好きなデザインをプリントしても値段が変わらないためです(2026年8月時点)。「どちらか1つを選ばないと損をする」という前提が、そもそも当てはまらないケースがあります。

Cは、背番号・背ネーム・サイズが一人ずつ自由に変更できることを利用した方法です。全員そろえるのは生地の色と前面の文字だけにして、背中は個人に任せる——という線引きにすると、決めなければならないことが一気に減ります。

意見が対立してしまい、どちらの側も納得できる案を探したいという相談は、Yahoo!知恵袋にも実際に投稿されています(2025年4月20日投稿)。どのクラスでも起きることなので、まずは落としどころを探すところから始めてみてください。

決まったあと:確定日から逆算する

ここからは5ステップの後の話です。デザインが決まっても、そこから注文までに時間がかかります。締切から逆算しておきましょう。

classclass2021(当メディア運営元)の場合は次のとおりです(すべて2026年8月時点)。

本番の2〜3週間前に注文を確定できていれば、余裕をもって進められます。詳しい逆算スケジュールは クラスTシャツの納期ガイド を、サイズの集め方は クラTのサイズ選び方 を参考にしてください。注文まわりで気をつけたい点は 注文トラブル回避の10チェック に、予算の目安は クラスTシャツの値段相場 に、集めたお金の扱い方は クラTの集金いつ・いくら? にまとめています。

よくある質問

Q1. 案が1つも出てきません。どうすればいいですか?

お願いする内容を「デザイン案を考えてきて」から「参考にしたい画像を1枚送って」に変えてみてください(ステップ3)。絵を描く必要がなくなるので、参加できる人が増えます。classclass2021(当メディア運営元)の場合、気になるデザインのベースを見つけたうえで、文字・色・ロゴをすべて無料でアレンジ・変更できます(2026年8月時点)。

Q2. 多数決で決めたのに、あとから不満が出ました。

決め方と条件を先に宣言していなかったことが原因になりがちです。今から挽回するなら、次に決める背ネーム・背番号で個性を出せる余地をつくるのが有効です。classclass2021(当メディア運営元)の場合、背番号・背ネーム・サイズは一人ずつ自由に変更できます(2026年8月時点)。

Q3. 決めたあとにデザインを変えたくなったら、変更できますか?

classclass2021(当メディア運営元)の場合、デザインの変更・修正は無料です(2026年8月時点)。ただし、いつまで変更できるかは進行の状況によって変わるため、変えたくなった時点で早めに相談してください。なお注文を確定するとサイズは変更できなくなるので、あわせて確定前の最終確認までに固めておくのが安全です。

Q4. デザインが得意な人に任せるのは「丸投げ」になりませんか?

前述の2026年2月の調査(クラスTシャツを作った経験がある人への設問)でも、「デザインが得意な人に任せた」は15.1%を占めていました。母数が小さい調査なので断定はできませんが、この進め方を選ぶクラスは実際にあります。丸投げにしないコツは、①行事 ②方向性 ③生地の色 の3点だけをクラスで先に決めてから渡すことです。渡す条件がはっきりしていれば、任された側も動きやすくなります。

Q5. 前と後ろでデザインの方向性が違ってもいいですか?

デザイン上の正解はありませんが、費用面では選択肢になります。classclass2021(当メディア運営元)の場合、昇華プリントを採用していて、表面と背面に自由に好きなデザインをプリントしても値段は一切変わりません(2026年8月時点)。前後で世界観が離れすぎないように、生地の色でつなぐのがコツです。

まとめ

デザインが決まらないのは、クラスのせいでもセンスのせいでもありません。決め方を決めていないことと、白紙から考えようとしていることが原因です。

  1. 決め方・締切・条件を先に宣言する
  2. 行事と方向性でコンセプトを1つに絞る
  3. 参考にしたい画像を持ち寄る(ゼロから描かない)
  4. 生地の色 → 文字 → 背ネーム → 背番号の順に決める
  5. 割れたら「合体・場所で分ける・一人ずつ分ける」を検討する

この5つを順番にやると、クラス全員で決めることが減り、話し合いを進めやすくなります。


この記事で参照した情報

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