生地の色は決まった。次に幹事として気になるのは、この3つではないでしょうか。文字やイラストを何色にすれば目立つのか、色を増やしてごちゃごちゃしないか、文字がちゃんと読めるのか。

この記事では、決めた生地の色に、文字・イラスト・背番号の色をどう組み合わせるかを、オリジナルTシャツについての記事4本と、色の用語の解説1本、公的なガイドライン1本を出所にして整理します。生地の色そのものの決め方は クラTの色の決め方完全ガイド にまとめているので、この記事では組み合わせ方に絞ります。

結論の早見表(当メディアの整理)

出所の説明を、やりたいことの順に当メディアが並べ直した表です。出所名は右端の列に書きました。

やりたいこと組み合わせ方注意出所
迷わず決めたい(型①)有彩色と無彩色を組み合わせる(アパレルの卸通信。※無彩色=白〜灰色〜黒のように色みが感じられない色。有彩色=色みが感じられる色。DICカラーデザインの説明による)。TANDSは、色味のないものと色味があるものの組み合わせ、と書いている—アパレルの卸通信・TANDS
文字やイラストを目立たせたい(型②)補色や反対色を取り入れる(UP-T。※補色=色相環の反対側に位置する色。色相環=色相を円環状に並べたもの。色相=赤、黄、緑、青といった色みの性質。DICカラーデザインの説明による。反対色=UP-Tの説明では補色の隣にある色)。RESARTも補色を、目立った感じが表現できる配色としているオレンジのロゴ(=クラス名などを図案にしたマーク。当メディアの補足)に青の生地、という例では「目がチカチカしてしまうかも」(RESART)UP-T・RESART
落ち着いた印象にまとめたい(型③)近似色を選ぶ(※近似色=色相環で隣同士の色。UP-Tの説明による)Tシャツの色によってはプリント部分が見えにくい場合がある(UP-T)UP-T
3色使いたい(型④)色相環を三角形に結んだ3色にする。「3色のうち1色が無彩色であれば、バランスはさらに取りやすくなります。」この記事で3色の組み方の出所にしたのはUP-Tの1本UP-T
文字が読めるか確かめたい「背景と文字にははっきりとした明度差を付ける。」(※明度差=色の明るさの差。当メディアの補足)公文書(=役所が作る文書。当メディアの補足)向けのガイドラインで、Tシャツについて書いたものではない川崎市

迷ったら、白・黒・グレーのどれかを1色入れる。これが当メディアのおすすめです。理由は下の節で、出所ごとに説明します。

UP-Tの記事は、Tシャツの色とプリント色の組み合わせ方として3つの方法(補色や反対色・近似色・色相環を三角形に結んだ配色)を挙げています。この記事の型②・型③・型④がそれに当たります。型①は、アパレルの卸通信とTANDSの記事にある組み合わせ方です。

まず色の用語を確かめる

配色の記事には色の用語が出てきます。先に、この記事で使う用語を出所の説明で確かめます。

色相・明度・彩度。DICカラーデザインの解説ページは、色相を赤、黄、緑、青といった色みの性質、明度を色の明るさ、彩度を色の鮮やかさと説明しています。

色相環。同じページは、色相の並びを赤→橙→黄→緑→青→藍→青紫のように連続的に変化するものとし、虹の色には紫や赤紫がないため、赤と青紫を混ぜた色を補って円環状にしたものを色相環として説明しています。この記事には色相環の図を載せていないので、色相環の図を検索して、見ながら読んでください。

補色。同じページは、補色を色相環の反対側に位置する色と説明しています。

無彩色・有彩色。同じページは、無彩色を白〜灰色〜黒のように色みが感じられない色、有彩色を、強い弱いに関わらず色みが感じられる色(無彩色以外の色)と説明しています。

反対色という語は、UP-Tとアパレルの卸通信で指す色が違う

参照したオリジナルTシャツについての記事4本は、色相環の反対側の色と、隣や近くの色を、それぞれ次の語で呼んでいます。

出所色相環の反対側の色色相環の隣・近くの色
UP-T(2026年7月16日最終更新)補色。「補色とは、色相環で反対側にある色同士の組み合わせのことです。」/反対色は別の色で、「反対色とは補色の隣にある色のことで、補色に近い引き立てる効果を期待できます。」近似色。「近似色とは、色相環で隣同士の色のことです。」
RESART(2018年12月17日公開・2023年9月23日更新)補色。「メインのカラーをベースに、その両隣(同系色)や対極(補色)に位置する色が相性の良いカラーです。」(※対極=正反対の位置。当メディアの補足)同系色(同じ文の両隣)
TANDS(日付の記載なし)反対・対極の色。「色相環は両隣の色が同系色、反対側にあるのが反対・対極の色となっています。」同系色(同じ文の両隣)
アパレルの卸通信(2023年9月29日)反対色。「反対色は、色相環の対極に位置する対照的な2色」とし、補色とも呼ぶと書いています同系色。「色相環の中で近い位置にいる似通った色同士のことを同系色」

UP-Tの記事では反対色は補色の隣の色、アパレルの卸通信の記事では反対色は色相環の対極の色です。同じ反対色という語でも、この2本では指す色が違います。

クラスで話し合うときや注文先に伝えるときは、補色、反対色という語だけで伝えず、黄色の生地に紫の文字、のように色の名前で伝える。これが当メディアのおすすめです。

型① 有彩色と無彩色を組み合わせる

色相環を使わずに決められる組み合わせ方です。

アパレルの卸通信の記事は、配色のコツとして「プリントと本体を有彩色と無彩色で組み合わせること」を挙げ(※本体=アパレルの卸通信の記事ではTシャツの生地のこと。当メディアの補足)、「印刷デザインをカラフルな有彩色にするのなら、本体は無彩色」と書いています。

TANDSの記事にも「◆白や黒などの色味のないものと、赤や青、黄色などの色味があるものを組み合わせる」という見出しがあり、「色味のないものと色味があるもののくみあわせも相性がいいです。」と書かれています。色の多いデザインについては「デザインに使っている色が多いときは、ベースの色は白や黒、グレーなどの色味がないものを選ぶのがおすすめです。」としています(※ベースの色=TANDSの記事ではTシャツの生地の色のこと。当メディアの補足)。

クラTに置き換えると、次の2つになります(置き換えは当メディアの整理です)。

白・黒・グレーの生地については、 白クラTデザイン特集 ・ 黒クラTデザイン特集 ・ グレークラTデザイン特集 があります。

型② 目立たせたいなら補色・反対色

UP-Tの記事は「目立つ・派手な印象│補色や反対色を取り入れる」という見出しで、補色や反対色を取り入れる方法を挙げています。RESARTの記事も「補色は、お互いの色を強調させる配色。組み合わせることで、メリハリのある目立った感じが表現できます。」と書いています。

具体的な色の組については、アパレルの卸通信の記事に、反対色の組み合わせとして「黄色×紫、オレンジ×青などがあります」とあります。TANDSの記事は、デザインを目立たせたいときについて「Tシャツのベースの色とは正反対の色を選ぶといいです。」とし、「白に黒や黒と黄色などのような色の組み合わせをすると、オリジナルのデザインやロゴなどがはっきりします。」と書いています。TANDSのこの例は、白や黒(無彩色)を使った組です。型①の有彩色と無彩色の組み合わせに近い例、と当メディアは整理します。

一方で、RESARTの同じ記事には注意も書かれています。ロゴがオレンジの場合の例として、「反対に、青などの補色にすると色同士がぶつかりあってしまうので目がチカチカしてしまうかも。」とし、続けて「そんなときは、トーンで違いを出せばOK。明度のみの無彩色(白・灰・黒)がおすすめです。」と書いています(※トーン=色の明るさや鮮やかさの調子。当メディアの補足)。

RESARTの記事は、補色を目立った感じが表現できる配色としたうえで、オレンジのロゴと青の生地の例では無彩色をすすめています。ロゴや文字の色が先に決まっているなら、生地を補色にした案と、生地を無彩色(白・灰・黒)にした案を見比べる。これはRESARTの例にならった当メディアの整理です。

型③ まとめたいなら近似色・同系色

UP-Tの記事は「落ち着いた印象│近似色を選ぶ」という見出しで、近似色について「色の相性がよいためなじみやすく、落ち着いた印象にまとまります。」と書いています。RESARTの記事は「同系色は、ほかの色と自然にまとまってくれる仲良しの配色。」、TANDSの記事は「Tシャツの色とデザインの色を同系色にまとめるといいです。」、アパレルの卸通信の記事は「統一感を持たせたい場合は、両者を同系色でまとめると良い」と書いています。

注意は2つあります。

1つめ。UP-Tの記事は近似色について、Tシャツの色によってはプリント部分が見えにくい場合があるとし、無彩色でふちどる(=文字や絵のまわりを別の色の線で囲むこと。縁取り。当メディアの補足)加工をすすめています。

2つめ。RESARTの記事は、ロゴがオレンジの場合に生地を赤などの同系色にすると、色が混ざり合ってロゴを目立たせられない、という例を書いています。

水色の生地に青の文字、ピンクの生地に赤の文字のような近い色どうしの案は、白か黒の縁取りとセットで考える、というのが当メディアの整理です。希望どおりに表現できるかは、参考画像を見せて注文先に確認してください。

型④ 3色使うなら、色相環の三角形と無彩色

3色の組み方を説明しているのはUP-Tの記事です。「3色の組み合わせは、色相環を三角形に結んだ配色にするとバランスよくまとまります。」「Tシャツの色とプリントに使う2色で三角形になるよう、色を決めましょう。」と書き、さらに「3色のうち1色が無彩色であれば、バランスはさらに取りやすくなります。」としています。

ここで大事なのは数え方です。UP-Tの説明では、Tシャツの色も3色のうちの1色に数えています。生地の色、文字の色、ワンポイント(=小さく入れる飾り。当メディアの補足)の色。これで3色です。

クラTに置き換えた例を2つ挙げます(当メディアの案です)。

UP-Tの記事は、無彩色を入れたときに三角形をどう考えるかまでは書いていません。当メディアは、1色を無彩色にしたら、残りの2色を型②か型③で選ぶ、と整理します。上の2つの例は、残りの2色を型②で選んだ案です。白の生地に黄色のワンポイントを入れるときに、はっきり見えるかは、次の節の方法で確かめてください。

最後に、文字が読めるかを確かめる

配色の型を選んだら、文字が読めるかを確かめます。出所は、川崎市の公文書作成におけるカラーUDガイドラインです(※UD=ユニバーサルデザイン。だれにでも見やすく使いやすい設計のこと。当メディアの補足)。公文書を対象にしたガイドラインで、Tシャツについて書いたものではありません。

このガイドラインは「背景と文字にははっきりとした明度差を付ける。」とし、「彩度の高い色同士か、はっきりした色と彩度の低い(パステル調の)色を対比させる」「塗り分けの境は、細い黒線や白抜きの輪郭線や境界線で強調する」とも書いています(※パステル調=白を混ぜたような淡い色合い。当メディアの補足)。

クラTに当てはめると、確かめることは2つです(当てはめは当メディアの整理です)。

明るさの差を確かめる方法として、配色の案をスマホの画面で白黒の表示にして見る、という案があります(当メディアの案で、出所のある方法ではありません)。白黒にしたときに文字が背景と同じくらいの濃さに見えたら、縁取りを足した案も作って見比べてください。

フォントについては クラTのフォント選び方 があります。

配色を決める手順(当メディアの整理)

ここまでの出所の説明を、幹事が進める順番に並べ直します。

順番やること使う型・出所
1生地の色を1色に決めるクラTの色の決め方完全ガイド
2文字やイラストを目立たせたいのか、落ち着いた印象にまとめたいのかをクラスで選ぶ。決まらなければ白・黒・グレーを1色入れる目立たせたい→型②/まとめたい→型③/決まらない→型①/3色使う→型④
3生地の色と文字の色の明るさの差を確かめ、小さければ縁取りを足す川崎市の公文書向けガイドライン

生地の色ごとの特集は次のとおりです。

生地の色記事
黒黒クラTデザイン特集
白白クラTデザイン特集
赤赤クラTデザイン特集
青・ネイビー青・ネイビークラT特集
水色水色クラTデザイン特集
黄色黄色クラTデザイン特集
緑緑クラTデザイン特集
紫紫クラTデザイン特集
ピンクピンククラTデザイン特集
オレンジオレンジクラTデザイン特集
グレーグレークラTデザイン特集
茶色・ベージュ茶色・ベージュのクラT特集

classclass2021(当メディア運営元)の場合

ここから先は、当メディアの運営元 classclass2021 のクラスTシャツの仕様です。いずれも2026年10月時点の当社仕様です。他社に注文する場合は各社の案内を確認してください。

項目classclass2021の場合
色は変更できる?希望のカラーイメージを伝えればその通りに作成可能。「くすみ系の赤にしたい」のような細かい指定の相談も可
色の種類・濃色生地は?公式カラー表あり(1〜228の番号付きカラー+Deep Red・SAX等の定番色の名前付きスウォッチ)。黒などの濃色生地のデザインにも対応
プリント方式は?昇華プリントを採用。色数に制限がなく、デザインの制限幅がないのが特徴
見積もり・相談にお金はかかりますか?見積もりも相談もすべて無料(2026年10月時点)

※スウォッチ(=色見本。当メディアの補足)。昇華プリント(=プリント方式の1つ)の解説は 昇華プリントの解説記事 にあります。

配色そのもの(どの色とどの色を組み合わせるか)について当社から案内していることがあるかは、この記事では確認できていないため、相談時にご確認ください。

よくある質問

Q1. 補色を使うと、派手になりすぎませんか?

RESARTの記事は、補色を「メリハリのある目立った感じが表現できます」と書く一方で、オレンジのロゴに青の生地の例では「目がチカチカしてしまうかも」とし、無彩色(白・灰・黒)をすすめています。派手さが気になるなら、生地を無彩色(白・灰・黒)にした案と見比べる。これはRESARTの例にならった当メディアの整理です。

Q2. 色をたくさん使いたいときは、どう考えればよいですか?

UP-Tの記事は3色の組み方を説明し、TANDSの記事は、デザインに使っている色が多いときは生地を白や黒、グレーなどの色味がないものにすることをすすめています。当メディアのおすすめは、生地の色を含めて3色から考え、そのうち1色を白・黒・グレーにすることです。

Q3. 色は変更できる?

classclass2021の場合:希望のカラーイメージを伝えればその通りに作成可能。「くすみ系の赤にしたい」のような細かい指定の相談も可(2026年10月時点)。

Q4. 同系色でまとめたら、文字が読みにくくなりました。どうすればよいですか?

UP-Tの記事は、近似色ではプリント部分が見えにくい場合があるとして、無彩色でふちどる加工をすすめています。川崎市の公文書向けのガイドラインも「塗り分けの境は、細い黒線や白抜きの輪郭線や境界線で強調する」と書いています(塗り分けの境についての記述で、文字に当てはめるのは当メディアの整理です)。文字のまわりを白か黒で縁取る案を作り、縁取りなしの案と見比べてください。希望どおりに表現できるかは、注文先にご確認ください。

まとめ: 迷ったら、白・黒・グレーを1色入れる

参考情報(出所と時点)

クラTづくり、次の一歩へ