部活でもおそろいのTシャツを作ろうと決まって、部長やマネージャーのあなたが担当になった。クラスTシャツ(クラT)は作ったことがあっても、部活Tシャツ(部T=部活動Tシャツの略)となると、気になるのは、この3つではないでしょうか。

先に結論です。当メディアの整理では、作り方の流れそのものはクラTと大きく変わりません。違うのは、長く着る・学年をまたぐ・途中で人数が変わるという部活ならではの前提で、そこから先に決めておく段取りが5つあります。この記事では、部活で着るTシャツについて記事を公開している業者(オリジナルプリント.jp・EMIMORE・タカハマライフアート・RESART・インファクトリー)の解説をもとに、当メディアで段取りを整理しました。

結論の早見表|部活Tシャツで先に決める5つの段取り

下の5つは、参照した業者の解説にある項目を当メディアで整理したものです(出所は各節に書きます)。

段取り決めることクラTとの違い(当メディアの整理)
① 目的を決める練習用か、イベント用か、記念品かクラTは行事の日に着る。部Tは用途で素材もデザインも変わる
② いつまでに必要か決める大会・発表会・引退の日から逆算行事の日が1つではない。作る時期の候補が複数ある
③ 素材を用途で選ぶ練習用なら乾きやすい素材、記念品なら綿など洗濯の回数が多いぶん、素材選びの重要度が上がる
④ 人数の変化に備える予備の枚数と追加注文の可否を業者に確認新入部員・引退・紛失で枚数が変わる
⑤ 見やすさ優先でデザインを決める部名・背番号・名前を大きく。ロゴの著作権に注意練習中や大会会場で離れて見られる

以下、順番に説明します。

① まず何のために作るかを決める

部活Tシャツは、クラTと違って着る場面が1つではありません。タカハマライフアートは、部活Tシャツを作るメリットとして「団結力やチームワークが高まる」「ユニフォームがわりにイベント時に着用できる」「卒業する先輩への記念品としても喜ばれる」の3つを見出しに立てています。同じタカハマライフアートの別記事には「オリジナルTシャツを作る目的を明確にしておくことで、テイストや素材選びもスムーズに進められますよ。」とあります。

目的を先に決めておくと、あとの判断がぶれにくい、というのが当メディアの整理です。当メディアでは、目的を次の3タイプに分けて考えることをおすすめします。

※用語の補足: 背ネーム(=背中に入れる名前)、背番号(=背中に入れる番号)。

タイプ着る場面向くデザインの方向(出所の記述を当メディアが当てはめ)
練習用日々の練習、部内の紅白戦など「シンプルな背番号や背ネームであればユニフォームとしても使えるのが嬉しいポイント。」(タカハマライフアート)
イベント用文化祭・大会の応援・発表会「文化祭のようなイベント時に部員みんなで着れば、ユニフォームがわりに部の個性をアピールすることができます。」(タカハマライフアート)
記念品引退・卒業のときに残す1枚「みんなで撮った写真やメッセージ、オリジナルのイラストをプリントした部活Tシャツは、記念品としても最適です。」(タカハマライフアート)

※3つを1枚で兼ねるか、練習用と記念品を分けて作るかは、次の②(いつまでに必要か)とセットで決めるのが当メディアのおすすめです。

② いつまでに必要かを先に決める

クラTなら体育祭の日のように締切が1つですが、部活には大会・発表会・引退といった節目が複数あります。タカハマライフアートは「「いつまでに必要なのか」というスケジュールを決めておきましょう。」と書き、オリジナルプリント.jpは注文前の確認ポイントとして「大会やイベントの日程から逆算し、商品ページの出荷予定日を確認して注文する」を挙げています。

当メディアの整理では、部活Tシャツを作る時期の候補は主に次の3つです。

作る時期の候補ねらい注意点(当メディアの整理)
大会・発表会の前会場で部全体をそろえる大会の日程が決まったらすぐ逆算を始める
新入部員が入ったあと全員ぶんをそろえる人数が確定するまで待つか、先に作って追加するかを決める
引退・卒業の前記念品として残す写真やメッセージを入れるなら、素材集めの時間も見込む

逆算のやり方自体は、クラTの納期の考え方と同じです。クラスTシャツの納期ガイドと、駆け込み注文の記事を参考にしてください。

なお、インファクトリーには「クラスTシャツの特性上、一度作業を始めてしまうとデザインの変更はできません。」とあります。締切から逆算するときは、デザインを確定させる日を、届く日とは別に決めておくのが当メディアのおすすめです。

③ 素材は洗う回数で選ぶ

部活TシャツがクラTと大きく違うのは、着る回数と洗う回数です。オリジナルプリント.jpは「一般的なクラスTシャツと比べると、部活Tシャツは長期間使用することが多いため、デザインだけでなく、耐久性や着心地、洗濯のしやすさも重要です。」と説明しています。

素材について、参照した業者の説明を並べます。

出所素材についての記述(原文)
オリジナルプリント.jp「運動部は吸汗速乾のドライ素材、文化部は綿素材が定番」
タカハマライフアート「汗をたくさんかくような屋外スポーツの部活であれば吸汗速乾性のあるポリエステル素材がオススメです。」
タカハマライフアート「屋内で活動する文化系の部活であれば、肌に優しい天然素材である綿素材を選ぶこともできます。」

※吸汗速乾(=汗を吸って、乾きやすいという意味の表記)、ドライ素材(=オリジナルプリント.jpが吸汗速乾とあわせて挙げている生地の呼び名)。EMIMOREの素材の表では、綿100%の用途に普段使いと記念品、ドライ素材の用途に練習用と夏場の使用が書かれています。

運動部向けに乾きやすい素材を挙げているのはオリジナルプリント.jp(運動部にドライ素材)とEMIMORE(ドライ素材の用途に練習用・運動部全般)で、タカハマライフアートは屋外スポーツの部活に吸汗速乾性のあるポリエステル素材をすすめています。綿については、文化部向け(オリジナルプリント.jp・タカハマライフアート)や、普段使い・記念品向け(EMIMORE)として出てきます。選べる生地は、注文先の商品ページや相談で確認してください。生地の見方はクラTの生地の選び方に、届いたあとの洗い方は洗濯・保管ガイドにまとめています。

④ 人数が変わる前提で予備と追加注文を決める

部活は、クラスと違って途中で人数が変わります。新入部員と紛失については、EMIMORE(制作時の注意点・発注前のチェックリスト)とオリジナルプリント.jp(注文前に確認したいポイント・よくある質問)が触れています。先輩の引退で枚数が変わる点は、当メディアの整理です。

当メディアの整理では、部長・マネージャーが注文前に決めておくのは次の3点です。

  1. 予備を何枚持つか(予備=今いる人数より余分に作る枚数)
  2. あとから1枚だけ追加できるか、そのときの値段は同じかを業者に聞く
  3. デザインのデータと注文の記録を、次の代に引き継げる形で残す

EMIMOREのよくある質問には「後から1枚単位で、最初の注文と同じ価格で追加注文いただけます」とあります。追加のときの値段は、注文先に確認する項目に入れてください(当メディアの整理)。

サイズは学年をまたぐぶん、幅が広くなる

EMIMOREの発注前のチェックリストには「部員全員のサイズが正確に集計できているか」「男女差や体格差を考慮したサイズ選びができているか」の2項目があります。オリジナルプリント.jpも「商品ごとにサイズ表が異なるため、注文前に全員分を確認する」と書いています。1年生と3年生が同じデザインの1枚を着るので、クラTより体格の幅が広いことを前提に集める、というのが当メディアの整理です。サイズの見方はクラTのサイズ選び方、集め方はサイズ・背ネームの集め方を参考にどうぞ。

⑤ デザインは離れて見えることを優先する

部活Tシャツには、練習中や大会会場で見られる場面があります。オリジナルプリント.jpは「運動部のデザインは見やすさを優先」という見出しで「練習中や大会会場では、細かな文字よりも、大きな部名や背番号の方が見やすくなります。」と説明し、文化部については「文化部はモチーフを絞るとおしゃれに仕上がります」としています(モチーフ=デザインの題材)。同じ記事には「加工を増やすほど情報量も多くなります。メインとなるデザインを決め、プリント位置や大きさを整理すると、見やすい部活Tシャツに仕上がります」ともあります。

RESARTは「部活の目標や精神を表現するテーマを設定すると、デザインの内容がスムーズに決まります。」と書き、運動部・文化部別に118のテンプレートを公開しています(記事名「【保存版】部活Tシャツデザイン集!運動部・文化部別テンプレート118選を一挙公開」、更新日 2026/09/08)。

当メディアの整理では、部活Tシャツのデザインで決める順番は、主役を1つ(部名・ロゴ・スローガンのどれか)→背番号・名前を入れるか→残りは小さく、の3段階です。主役の置き場所はプリント位置の決め方、文字の形はフォントの選び方、ユニフォームに寄せるならユニフォーム風クラTの作り方が参考になります。全員の名前を1枚に入れる案は、オリジナルプリント.jpにも「背面に部員全員の名前をまとめて配置する方法もあります。」とあり、当メディアでも全員の名前を入れるデザインで整理しています。

好きなチームのロゴやキャラクターは使わない

部活の場合、実在のチームのロゴに寄せた案が出たときは注意が必要です。EMIMOREは「実在するブランドやスポーツチームのロゴ、キャラクター、企業ロゴなどは著作権・商標権の対象となる」と書き(著作権=作った人の作品を守る権利、商標権=商品やサービスのロゴや名前を守る権利。当メディアの補足)、タカハマライフアートも「ロゴの一部を変えたパロディーデザインや、元のデザインに酷似したデザインは、著作権侵害のおそれがあることです。」としています(パロディー=元のデザインをもじること)。一方でEMIMOREのよくある質問には「学校名やご自身の部活で作成したロゴであれば問題ありません」とあります。自分たちの部活で作ったロゴなら問題ない、というのがEMIMOREの説明です。パロディの著作権の記事も参考にしてください。

決め方でもめないために

EMIMOREは「デザイン案の投票やアンケートを実施し、納得感のある決定プロセスを大切にしましょう」、インファクトリーは「デザイン案を決める際にできるだけ多くの方の意見を集めるようにしておくと良いでしょう。」と書いています。学年をまたぐぶん、上級生だけで決めない工夫が要る、というのが当メディアの整理です。デザインの決め方の記事も参考になります。予算についても、タカハマライフアートは「最初にしっかり予算金額については合意しておくことが重要です。」としています。

注文の流れはクラTと同じ

当メディアの整理では、作り方の流れ自体はクラTと変わりません。EMIMOREは制作の流れを「企画・目的の明確化」「予算・枚数の決定」「デザイン案の作成」「デザインの決定」「見積もり依頼」「発注・入金」「校正・確認」「制作・納品」「配布・精算」の9ステップで説明しています(校正=注文したデザインが正しく反映されているかを確かめること。当メディアの補足)。当メディアのはじめてのクラスTシャツの作り方、見積もり・相談の仕方、注文から届くまでの流れも、部活Tシャツを作るときの参考にしてください。

EMIMOREのチェックリストには「担当教員や責任者の最終承認を得ているか」という項目もあります。部活なら担当教員は顧問の先生にあたる、というのが当メディアの整理です。注文前の工程に先生の確認を入れておいてください。

classclass2021の場合(当メディア運営元の仕様)

当メディアの運営元 classclass2021 は、クラスTシャツを作っています。以下は2026年9月時点のクラスTシャツの仕様で、部活Tシャツの注文についても同じ条件かどうかは、相談時にご確認ください。他社に注文する場合は各社の案内を確認してください。

項目classclass2021の場合(2026年9月時点)
何枚から作れる?1枚から注文可能
1枚だけ後から追加できる?可能(1枚から追加注文OK)
一人一人変更できる?背番号・背ネーム・サイズは一人ずつ自由に変更可能
サイズの上限・表記6XLなどどんなサイズでも追加料金なしで対応可能(実質上限なし)。LL表記はXLと同じ(LL=XL)
注文後にサイズを変更できる?不可。注文確定前の最終確認時までは変更可能
生地の質通気性の良いポリエステル生地が標準(コットンは別途相談)
プリント方式昇華プリントを採用。色数に制限がなく、デザインの制限幅がないのが特徴。表面と背面に自由に好きなデザインをプリントしても値段は一切変わらない
背番号の桁数・記号桁数制限なし。ただし推奨は3〜4桁(5桁以上は数字が小さくなる)。記号は「-」「.」など使用可
背ネームの文字数推奨12文字程度(13文字以上も可能だが文字が潰れる恐れ)
見積もり・相談にお金はかかる?見積もりも相談もすべて無料

※昇華プリント(=プリント方式の1つ)の説明は昇華プリントの記事にあります。

よくある質問

Q1. 部活TシャツとクラスTシャツは、同じ業者に頼めますか?

参照した5社(オリジナルプリント.jp・EMIMORE・タカハマライフアート・RESART・インファクトリー)は、いずれも部活で着るTシャツについての記事を公開していました。注文先の候補が部活Tシャツを受けているかは、その業者のページや相談で確認してください。

classclass2021の場合、上の表はクラスTシャツの仕様です。部活Tシャツの注文についても同じ条件かどうかは、相談時にご確認ください。

Q2. 先輩が引退したあと、後輩の分だけ後から作れますか?

EMIMOREのよくある質問には「後から1枚単位で、最初の注文と同じ価格で追加注文いただけます」とあります。オリジナルプリント.jpは「追加注文を予定している場合は、1枚から注文できる商品を選ぶと安心です。」としています。後から作る予定があるなら、最初の注文のときに追加の可否と値段を聞いておくのが当メディアのおすすめです。

classclass2021の場合、1枚だけ後から追加できるかについては「可能(1枚から追加注文OK)」です。部活Tシャツの注文でも同じ条件かは、相談時にご確認ください。

Q3. 練習用と記念品、1枚で兼ねられますか?

③で見たように、練習用に乾きやすい素材を挙げる業者(オリジナルプリント.jp・EMIMORE)と、綿100%の用途に記念品を挙げる業者(EMIMORE)がありました。1枚で兼ねるなら、どちらを優先するかを部内で決めてから素材を選ぶのが当メディアのおすすめです。引退の記念は別に作ると最初から分けておく考え方もあります。

Q4. 憧れのプロチームのロゴを部Tに入れたいのですが。

EMIMOREは「実在するブランドやスポーツチームのロゴ、キャラクター、企業ロゴなどは著作権・商標権の対象となる」と書いています。一方で同じ記事には「学校名やご自身の部活で作成したロゴであれば問題ありません」とあります。学校名や自分たちの部活で作ったロゴで主役を作るのが、当メディアのおすすめです。

Q5. 顧問の先生の分も作るべきですか?

EMIMOREのチェックリストに「担当教員や責任者の最終承認を得ているか」とあるように、注文前に先生に確認する工程があるので、そのときに先生の分を作るかどうかも一緒に聞いておくのが当メディアの提案です。

まとめ

部活Tシャツの作り方は、当メディアの整理では、流れ自体はクラTと変わりません。違うのは前提で、当メディアの整理では、目的・いつまでに・素材・人数の変化・見やすさの5つを先に決めておくと、部長・マネージャーの段取りが進めやすくなります。とくに追加注文の可否とデザインのデータの引き継ぎは、次の代にも関わる項目です。

参照した情報(2026年9月23日閲覧)