文化祭が秋にあるので、クラスTシャツ(クラT)ではなくクラスパーカー(=クラスでおそろいにするパーカー)を作ろうという話になった。そんな幹事のあなたが気になるのは、この3つではないでしょうか。

先に結論です。当メディアの整理では、デザインの決め方の流れはクラTと同じですが、パーカーにはTシャツにない部分(フード・ポケット・前開き)があり、そこにプリントが重なると隠れたり途切れたりします。この記事では、クラスパーカーの記事や案内を公開している業者(スマホケースラボ・オリジナルTシャツNavi・RESART・スウェット.jp・hanko21・TMIX・FIRSTGOODS.JP・VULCLA・プリントメディア)の解説をもとに、パーカーで先に決めることを当メディアで整理しました。

結論の早見表|クラスパーカーで先に決める4つ

下の4つは、参照した業者の解説にある項目を当メディアで整理したものです(出所は各節に書きます)。

先に決めること決め方の目安(当メディアの整理)出所のある根拠
① 形(プルオーバーかジップか)前面に大きなデザインを置くならプルオーバー。羽織って着るならジップhanko21「ジップアップパーカーだと途中で途切れてしまうので不向きです」(前面プリントの説明)
② 主役の置き場所背中ならフードの下がりを避けて上から離す。前面ならポケットの上を避けるスウェット.jp「背中はフードが下がってくるので(あえて少しかかるくらいの方も多いですが)10cm〜15cm程度上から離してプリントするとデザインが隠れなくていいと思います。」
③ 生地の色黒・グレーの人気(VULCLA・2022年)と、赤・青・白の特集(プリントメディア)を材料に、文字色は生地と差をつけるスマホケースラボ「反対色にすることで、デザインを目立たせることができます」
④ 届く日文化祭の日から逆算。デザインを確定する日を別に決める当メディアの整理(納期の考え方はクラTと同じ)

※用語の補足: プルオーバー(=頭からかぶって着る、前が開かないタイプ。当メディアの補足)、ジップ・ジップアップ(=前をファスナーで開け閉めするタイプ。RESARTは「ジップ付きで羽織るタイプ」と説明)。

以下、順番に説明します。

① なぜ秋の文化祭にパーカーなのか

オリジナルTシャツNavi(ホシミプリントワークス)は「秋から冬にかけて文化祭を行う学校は多いです。」と書き、「秋や冬にTシャツじゃ寒いし」とも書いています(文の一部・更新日 2019.02.04)。スマホケースラボは、クラスパーカーが選ばれる理由を「なぜパーカーがクラスオリジナルの洋服として選ばれるのか、その理由は大きく二つあります。一つ目の理由としては、防寒性が高いということです。」と書き、「しかし、パーカーであれば、一枚で防寒できるので、その心配がありません。」と続けています(更新日 2024.01.15)。VULCLAの2022年秋・冬のまとめ記事にも「だんだんと寒くなって来る時期ですね。この時期に文化祭や体育祭を行う学校では半袖で迎えるには少し寒いかと思います。」とあります(2023年3月22日公開)。

参照した3社は、いずれも寒さへの対策という点からパーカーを挙げていました(オリジナルTシャツNaviとVULCLAは秋以降の行事でTシャツ・半袖では寒いという点、スマホケースラボは防寒性という点)。行事のあとの使いみちについては、RESARTが「クラスパーカーは、部屋着、冬用のパジャマ、ちょっとそこまでの外出、コーデに悩んだ日など、イベントが終わってからも使いみちがたくさんあります。」と書いています(更新日 2023/09/04)。

文化祭の段取り自体は文化祭クラスTシャツの段取りガイド、出し物に合わせたデザインの考え方は文化祭クラTデザイン特集を参考にしてください。

② Tシャツと違うのは、フード・ポケット・前開きの3つ

当メディアの整理では、クラスパーカーのデザインでクラTと違ってくるのは、フード・ポケット・前開き(ジップ)の3つの部分です。

オリジナルTシャツNaviは「Tシャツに比べてパーカーはフードやポケット、ジップパーカーは前面にチャックが付いています。」と書き、「無地でもおしゃれ感があるのでシンプルで簡単なデザインにすることにより全体的にバランスの取れたパーカーが完成。」と続けています。同じ記事には「パーカーのフードとポケットには額縁効果があるのでデザインがシンプルでも寂しくならないのです。」とあります。スマホケースラボも、二つ目の理由としてパーカーが額縁効果を持っている点を挙げ、「パーカーにはフードやポケット、ジップアップパーカーであればチャックなどが付いており、これらが額縁効果として、デザインを引き立ててくれるからです。」と説明しています。

※額縁効果(=フードやポケットが額縁のようにデザインを引き立てる、という2社の説明で使われている語)。

この3つの部分は、デザインを引き立てる一方で、プリントの置き場所を決めるときの制約にもなります。次の③で、置き場所ごとに見ていきます。

③ 置き場所ごとの注意点|背中・前面・胸・袖・フード

スウェット.jpのプリント位置の案内には「スウェットパーカは前面・背面・袖・フード部分に加工できます。」とあります(日付の記載なし)。以下は、参照した業者の記述を置き場所ごとに当メディアで並べた表です。セルの中の鉤括弧は出所の原文、それ以外は当メディアの整理です。

置き場所出所の記述当メディアの整理
背中hanko21「バックはパーカーの中でも面積がもっとも広く、デザインを大きくプリントする際に適しています」/スウェット.jp「背中はフードが下がってくるので(あえて少しかかるくらいの方も多いですが)10cm〜15cm程度上から離してプリントするとデザインが隠れなくていいと思います。」主役を大きく置きやすい場所。ただし、上のほうはフードがかかる
前面(おなかの前)スウェット.jp「前面のカンガルーポケットの上は生地がたわむ為、基本的には加工できませんが、シート加工などであれば加工可です。」/hanko21「ジップアップパーカーだと途中で途切れてしまうので不向きです」(前面プリントの説明)ポケットの上と、ジップの線の上は避けて考える
胸のワンポイントhanko21「胸や腕などに10×10cmほどの小さなプリントを入れる印刷方法を指します」(ワンポイント印刷の説明)クラス名や年号を小さく入れる場所の候補
袖スウェット.jp「スウェットパーカは前面・背面・袖・フード部分に加工できます。」袖の幅の中に収まる細長い文字や番号の候補
フードhanko21「フードへの印刷に対応しているサービスはあまり多くありません」/TMIX(シルクプリントのFAQ)「側面若しくは、頭頂部への印刷が可能です」「縫い目の有無や形により印刷可否が異なる場合がございます」/FIRSTGOODS.JP「フードセンターのプリントについて、メーカーや品番によって最大サイズが配置出来ないものもございます。」(2025年1月14日更新)注文先がフードに対応しているか、対応していても位置と大きさに条件があるかを先に確認する

※用語の補足: カンガルーポケット(=おなかの前についている、左右から手を入れる大きなポケット。当メディアの補足)、ワンポイント(=小さな1か所のプリント)、シート加工(=プリント方式の1つ。当メディアの補足)、シルクプリント(=プリント方式の1つ。当メディアの補足)、側面・頭頂部(=フードの横の面と、頭のてっぺんにあたる面)、フードセンター(=フードの中央。当メディアの補足)。

背中のプリントとフードの関係

背中の主役をフードに隠さない距離について、スウェット.jpの2つのページに記述があります。プリント位置の案内では、上に引いたとおり「10cm〜15cm程度上から離して」とあります。同じスウェット.jpのコラム(2019.05.17)では、デザインの形ごとに分けて「[ポイント]デザインがフードに被らないようにするには首からおよそ17~20cm空ける。少し被るくらいなら15cm程度がオススメ!」(横長のデザイン)、「[ポイント]縦が長いデザインは上の方を少しデザインをフードに被らせる」(サイズが大きいデザイン)と書いています。

2つの数字が並ぶので整理すると、スウェット.jpの記述の範囲では、横長のデザインをフードにかぶらせたくないなら首から17〜20cm、少しかぶってもよいなら15cm程度、縦長の大きなデザインなら上をあえて少しかぶらせる、という書き分けです(当メディアの整理)。どの距離にするかは、注文先のプリント位置の案内に合わせて確認してください。

また、同じコラムには「完全にフードに隠したい場合は、首縫い目から2cmあたりの位置に、横10~15cm、高さは5cm程度に収めるといい感じに隠すことができそうです。」ともあります(首縫い目=首まわりの縫い目)。フードを下ろしたときだけ見える小さな文字を入れる、という遊び方の候補です(当メディアの整理)。オリジナルTシャツNaviは「背中の裾にポイントとして入れるのも良いですね!」とも書いています。

Tシャツでの主役の置き方はクラTはどこにプリントする?にまとめています。パーカーでも主役を1つ決めるという考え方は同じ、というのが当メディアの整理です。

④ プルオーバーとジップ、どちらにするか

当メディアの整理では、形の選び方はデザインの置き場所とセットで決めます。

形出所の記述デザイン上の違い(当メディアの整理)
プルオーバー─前面が1枚の面なので、前に大きなデザインを置きやすい。ただしカンガルーポケットの上は避ける(スウェット.jp)
ジップアップRESART「こちらはジップ付きで羽織るタイプ。」/hanko21「ジップアップパーカーだと途中で途切れてしまうので不向きです」(前面プリントの説明)前面の中央にジップの線が入る。前は左右の胸に分けて置くか、主役は背中に

前面に大きなデザインを置きたいならプルオーバー、羽織って着る・脱ぎ着を優先するならジップアップで、主役は背中に置く、というのが当メディアのおすすめです。どちらの形を選べるかは、注文先の商品一覧で確認してください。

⑤ 色は生地の色と文字の色の差で決める

生地の色について、参照した業者の記述を並べます。

出所記述(原文)と時点
VULCLA(2022年の人気デザインまとめ・2023年3月22日公開)「ブラックパーカーは可愛さだけでなくカッコよさも兼ね備えたカラー」「制服との相性も良く、カラーに迷った時には安定、安心のグレー」
プリントメディア(年ごとの特集をまとめたページ)見出し「定番カラーのグレーパーカーで正統派コーデを楽しもう♪」「目立つならレッドが間違いなし」「カラフルでポップなクラスパーカーならブルー」「キュートに盛るならホワイトパーカー」
スマホケースラボ「反対色にすることで、デザインを目立たせることができます」(見出し「ポイント③生地とプリントを反対色にする」)
RESART「パーカーのボディ色とのコントラストを合わせるのもGOODです。」

※反対色(=生地の色と大きく違う色。当メディアの補足)、コントラスト(=明るさや色の差)、ボディ色(=生地の色。当メディアの補足)。

当メディアの整理では、パーカーは生地の面積が大きく、文字や絵は生地の色の上に乗るので、生地の色と文字の色に差をつけるかどうかを先に決めます。黒生地に明るい文字、白生地に濃い文字、といった組み合わせの考え方は黒クラTデザイン特集と白クラTデザイン特集、クラス全体で色を決める手順はクラTの色の決め方を参考にしてください。人気色の記述はVULCLAが2022年に人気だったデザインについて書いたもので、今年の傾向を示すデータは参照した範囲にはありません。

⑥ 何を入れるか|よく見かけるデザインと文字の工夫

RESARTは「たとえば、クラス名・年号、全員の名前、全員の似顔絵(手書き風)、学校祭・クラスの出しもののスローガン、クラスの露店の食べもの などがよく見かけるデザイン。」と書いています。スマホケースラボは「具体的には、学校の名前や、クラスの担任の先生の名前、クラス名をいれるのがお勧めです。」とし、「こういったポイントで自分たちらしさ、オリジナリティーをアピールしましょう。」と続けています。オリジナルTシャツNaviには「クラスパーカーは歩く広告塔。模擬店や出し物は文化祭ならでは!」という見出しがあります。

文字の見せ方については、スマホケースラボが「フォントによって雰囲気が大きく変わります」と書き(フォント=文字の形・書体)、手書きについて「パーカーにそのままデザインをプリントする方法だけでなく、手書きでする方法もあります。手書きにすることで、よりオリジナリティーを出すことができます。」としています。RESARTは「デザインのコツは、パーカーのプリントできる面を大胆に使うこと。パーカーのボディ色とのコントラストを合わせるのもGOODです。」と書いています。

当メディアの整理では、パーカーで入れるものを決める順番は、主役を1つ(出し物の名前・スローガン・クラス名のどれか)→背中に置くか前に置くか→クラス名や年号を小さく添える、の3段階です。文字の形はクラTのフォント選び方、手書きでデザインを作る方法はクラTの手書きデザイン入門、全員の名前を入れる案はクラTに全員の名前を入れるに、それぞれクラT向けの整理があります。クラスで案を1つに決める進め方はクラTデザインが決まらないときの決め方を参考にどうぞ。

好きなキャラクターやブランドのロゴには許可が要る

スマホケースラボは、キャラクターやブランドのロゴなどのデザイン(引用文の「こういったデザイン」の指し先は当メディアの補足)についての注意点として「こういったデザインを使う場合、著作権の管理者に連絡をし、『利用目的』と『利用期間』を説明して使用許可をもらう必要があります。無許可で使用してしまうと、せっかくデザインしたものが使えなくなってしまいます。」と書いています(著作権=作った人の作品を守る権利。当メディアの補足)。クラTでも同じ論点があり、クラTのパロディは著作権NG?にまとめています。

⑦ 届く日は文化祭の日から逆算する

秋の文化祭に向けて作るなら、届く日の逆算はクラTと同じ考え方です。届く日だけでなく、デザインを確定する日を別に決めておくのが当メディアのおすすめです。逆算の手順はクラスTシャツの納期ガイド、日程が迫っているときの確認項目はクラTは今からでも間に合う?を参考にしてください。パーカーで届くまでの日数の目安は、この記事には書いていません。注文先の案内で確認してください。

注文前に確かめる6つ(当メディアの整理)

③〜④の内容を、幹事が注文前に注文先へ確かめる項目にすると、次の6つになります。

  1. フードの位置: 背中のデザインの上端を、フードの下がりを避けてどこまで下げるか(スウェット.jpの目安は上に書いたとおり)
  2. ポケットの上: 前面のデザインがカンガルーポケットの上にかからないか
  3. ジップの線: ジップアップにする場合、前面のデザインが中央の線で分かれないか
  4. フードの縫い目: フードにプリントしたい場合、対応しているか・縫い目の有無や形で可否が変わるか
  5. 袖の幅: 袖に文字や番号を入れる場合、幅に収まるか
  6. 胸の大きさ: 胸のワンポイントの大きさの目安(hanko21は10×10cmほどと説明)

注文先に見てもらうときは、どこに何を置きたいかを描いたラフ(=下描き)を添えて相談する、というのが当メディアのおすすめです。相談の仕方はクラTの見積もり・相談の仕方にまとめています。

classclass2021の場合(当メディア運営元の仕様)

当メディアの運営元 classclass2021 は、クラスTシャツを作っています。以下は2026年9月時点のクラスTシャツの仕様です。パーカーなどTシャツ以外の商品タイプがあるか、ある場合に同じ条件かは、相談時にご確認ください。他社に注文する場合は各社の案内を確認してください。

項目classclass2021の場合(2026年9月時点)
見積もり・相談にお金はかかる?見積もりも相談もすべて無料
デザインデータは何で渡す?SNSのスクショ・手書きの写真・イメージが伝わる写真なら何でもOK
色は変更できる?希望のカラーイメージを伝えればその通りに作成可能。「くすみ系の赤にしたい」のような細かい指定の相談も可
カタログの中からだけ?カタログは人気例の一部。SNSで見つけたデザイン等も作成可能
プリント方式は?昇華プリントを採用。色数に制限がなく、デザインの制限幅がないのが特徴。表面と背面に自由に好きなデザインをプリントしても値段は一切変わらない

※昇華プリント(=プリント方式の1つ)の説明は昇華プリントの記事にあります。

よくある質問

Q1. クラTと同じデザインデータで、パーカーも作れますか?

当メディアの整理では、主役の絵や文字はそのまま使えても、置き場所は③の表のとおり見直しが要ります。背中の主役はフードの下がりを避けて上から離し、前面はポケットの上とジップの線を避ける、の2点を見直します(当メディアの整理)。

classclass2021の場合、パーカーなどTシャツ以外の商品タイプがあるかは、相談時にご確認ください。

Q2. フードにクラス名を入れたいのですが、できますか?

hanko21は「フードへの印刷に対応しているサービスはあまり多くありません」と書いています。対応している業者の案内としては、TMIXのシルクプリントのFAQに「側面若しくは、頭頂部への印刷が可能です」「縫い目の有無や形により印刷可否が異なる場合がございます」、FIRSTGOODS.JPに「フードセンターのプリントについて、メーカーや品番によって最大サイズが配置出来ないものもございます。」とあります。フードに入れたいなら、注文先が対応しているか、位置と大きさの条件を先に聞くのが当メディアのおすすめです。

Q3. 背中のデザインは、フードに少しかかってもいいですか?

スウェット.jpのプリント位置の案内には「背中はフードが下がってくるので(あえて少しかかるくらいの方も多いですが)10cm〜15cm程度上から離してプリントするとデザインが隠れなくていいと思います。」とあり、コラムでは横長のデザインについて「少し被るくらいなら15cm程度がオススメ!」と書いています。文字を読ませたいならかからない位置に、絵の一部なら少しかかる位置もあり、というのが当メディアの整理です。

Q4. 秋の文化祭のあとも着られますか?

RESARTは「クラスパーカーは、部屋着、冬用のパジャマ、ちょっとそこまでの外出、コーデに悩んだ日など、イベントが終わってからも使いみちがたくさんあります。」と書いています。長く着るなら、洗い方はクラTの洗濯・保管ガイドの考え方が参考になります。

まとめ

クラスパーカーのデザインは、当メディアの整理では、決め方の流れはクラTと同じで、違うのはフード・ポケット・前開きの3つの部分です。背中の主役はフードの下がりを避けて上から離す、前面はポケットの上とジップの線を避ける、フードに入れるなら対応と条件を先に聞く、の3点を押さえたうえで、形・置き場所・色・届く日の4つを先に決めるのが当メディアのおすすめです。

参照した情報(2026年9月24日閲覧)