クラスTシャツに担任の先生の顔や、クラスの友達の似顔絵を入れたら盛り上がりそう。でも、勝手に使って大丈夫なのか、スマホで撮った写真でもきれいにプリントできるのか、写真のままと似顔絵のイラストのどちらにすればいいのか。気になるのは、この3つではないでしょうか。

この記事では、業者が公開している顔写真・似顔絵デザインの解説(UP-T・タカハマライフアート)と、総務省の肖像権の解説をもとに、デザインを決める前に済ませておくことから順に整理します。

結論の早見表: 顔を入れるデザインは3つの形から選ぶ

3つの形の分け方と「先に確かめること」の列は、参照した業者の解説をもとにした当メディアの整理です。出所の文は鉤括弧と出所名つきで書きました。

形どんなデザインか先に確かめること
① 顔写真をそのまま入れる写真を使うデザイン。UP-Tの解説では「顔の形に写真を切り抜けば、メリハリを付けてインパクトのあるデザインになります」本人の許可/写真の明るさと画質(タカハマライフアートの目安は「最低でも300dpi、画像サイズで言えば1500px以上の横幅があると安心」)
② 単色・シルエットに加工するUP-Tの解説では「写真を単色やシルエット風にすると、おしゃれな仕上がりになります。」本人の許可/生地の色と写真の色の組み合わせ
③ 似顔絵(イラスト)にするUP-Tの似顔絵の解説は、作り方を「手描きする方法」と「アプリで作る方法」の2種類に分けている本人の許可/アプリを使うならその利用規約

※肖像権(=自分が写った写真を、無断で撮られたり公表・利用されたりしないように主張できる権利。詳しくは次の節)。dpi(=1インチあたりの点の数。数字が大きいほど細かく印刷できる)。px(=ピクセル。画像を作る点の数)。切り抜き(=写真から顔の部分だけを切り取ること)。シルエット(=輪郭だけを1色で塗りつぶした形)。

どの形を選んでも、最初の欄は同じ「本人の許可」です。当メディアでは、デザインを考え始める前に、顔を使いたい人全員にOKをもらうことをおすすめしています。

まず本人の許可を取る: 肖像権は誰にでもある

総務省の「知っておきたい16のキーワード:肖像権侵害」は、肖像権を「他人から無断で写真を撮られたり、撮られた写真が無断で公表・利用されないように主張できる権利」と説明し、「肖像権はアーティストやタレントに限らず、誰にでも認められる権利です」と書いています。同じページには「撮った人などが著作権を有するだけではなく、写っている人に肖像権があります」ともあります。

クラスTシャツの業者の解説も、同じ点を注意として挙げています。UP-Tの顔写真のクラスTシャツの解説(2026年7月10日最終更新)には「人の写真を無断で使うと肖像権侵害になってしまいます。」「顔写真の本人にちゃんと許可を得てから、クラスTシャツに使用するようにしてくださいね。」とあり、タカハマライフアートの顔写真プリントTシャツの解説にも「本人の許可なしに画像を使用すると、たとえ個人使用でもトラブルの原因になるからです」「自分や家族、使用許可をもらった友人の写真を使うことが基本です」とあります。

UP-Tの似顔絵デザインの解説(2024年6月10日最終更新)も、「著作権や肖像権に抵触しないように注意が必要です。」と書いています。写真をそのまま使うときだけでなく、似顔絵にするときも、許可を取る対象になると当メディアでは考えています。

許可の取り方: 当メディアのおすすめ3ステップ

上の出所をもとに、幹事が許可を取る手順を当メディアで3つに整理しました。

ステップやることねらい
1. 顔を使う人を一覧にする先生・クラスの友達など、デザインに顔や似顔絵を入れたい人の名前を書き出す許可を取り忘れる人を出さない
2. 使う写真・似顔絵を本人に見せてOKをもらうどの写真を、Tシャツのどこに、どのくらいの大きさで入れるかを見せる本人の思っていた使い方と違うというすれ違いを減らす
3. SNSに載せてよいかも別に聞くTシャツに入れるのはOKでも、着た写真をSNSに載せるのはやめてほしい人もいるかもしれない投稿してからのトラブルを減らす

先生の顔を使いたいときも、手順は同じです。当メディアのパロディ著作権ガイドでも、先生ネタを使うときは本人に一言確認することを書いています。

1人でも「使わないでほしい」という人がいたら、その人の顔は使わないのが、当メディアのおすすめです。代わりの案としては、その人の顔は入れず、クラス全員の名前を入れる形(クラTに全員の名前を入れる)にする、顔を入れるのは許可をくれた人(先生を含む)だけにする、といった形があります(当メディアの整理)。

顔写真をそのまま入れるとき: 写真の選び方

写真をそのまま使うなら、どの写真を選ぶかで仕上がりが変わります。タカハマライフアートの解説には、写真の選び方について次のような説明があります。

見るところタカハマライフアートの解説の文
明るさ・写り方「できるだけ明るく、顔がはっきり写っている画像を選ぶのがポイント」
背景・構図「背景がシンプルな場所で、顔が中央に収まるよう意識して撮影すると印刷映えしやすくなります」
画質の目安「最低でも300dpi、画像サイズで言えば1500px以上の横幅があると安心」
スマホの写真「スマホで撮影した写真でも、ズームしたりスクリーンショットを使ったりすると、見た目より画質が落ちている場合があります。」
加工アプリ「加工アプリで過度に加工してしまうと、実際の仕上がりがぼやけてしまう場合もあるため」(過度な加工に注意する文脈)

※スクリーンショット(=スマホの画面をそのまま画像として保存したもの)。

この表の画質の目安は、タカハマライフアートの解説の数字です。注文する業者で必要な画質は、送る前にその業者に確認してください。当メディアでは、グループのトークに流れてきた写真を保存し直したものや、スクリーンショットではなく、撮った本人のスマホに残っている元の写真を送ってもらうことをおすすめします。

似顔絵にするとき: 手描きとアプリの2つの方法

UP-Tの似顔絵デザインの解説は、作り方を「手描きする方法」と「アプリで作る方法」の2つに分けています。

方法UP-Tの解説の文当メディアが先に確かめたいこと
手描きする方法「手描きならではの質感を残したデザインになるので、よりオリジナリティが高まります。」「手描きの似顔絵をデータにすれば、簡単にTシャツにプリントできます。」描いた似顔絵を、描かれた本人に見せてOKをもらったか
アプリで作る方法写真から似顔絵を作るアプリの紹介がある(アプリ名はこの記事では紹介しません)本人の許可に加えて、そのアプリの利用規約で、作った画像をTシャツにプリントしてよいか

手書きのデザインを紙に描いて送る方法は、クラTの手書きデザイン入門に書き方の5ステップをまとめています(似顔絵に限った内容ではありません)。

アプリで作る場合、UP-Tの解説には、アプリの利用規約についての記述はありませんでした。当メディアでは、使う前にそのアプリの利用規約を読み、作った画像をTシャツにプリントしてよいか分からなければ使わない、という判断をおすすめします。考え方はパロディ著作権ガイドの、フリー素材は規約を読んでから、の節と同じです。

実在のキャラクターの顔をクラスメイトに差し替えるようなデザインは、著作権の点で注意が必要です。UP-Tの似顔絵の解説にも「著作権や肖像権を侵害してしまうと法的な対抗措置を取られるケースもあるため、きちんと内容を把握する必要があります。」とあります。詳しくはパロディ著作権ガイドを参照してください。

顔を目立たせるデザインのコツ

UP-Tの顔写真のクラスTシャツの解説には、デザインのコツとして次のような文があります。

コツUP-Tの解説の文
生地の色と写真の色「Tシャツの生地の色味とメリハリを付けるのが大切です」。避けたい例として「黒色のTシャツに黒色の写真をプリントしてしまい、顔がまったくわからないなんてことにならないようにしましょう」
切り抜き「顔の形に写真を切り抜けば、メリハリを付けてインパクトのあるデザインになります」
大きさ「見ている人が顔写真に目がいくように、大きく顔写真を乗せてみましょう。」
単色・シルエット「写真を単色やシルエット風にすると、おしゃれな仕上がりになります。」

※メリハリ(=色や明るさの差がはっきりしていること)。

生地の色と文字・柄の色の組み合わせはクラTの色の決め方完全ガイドを参照してください。顔を前と背中のどちらに大きく入れるかは、クラTはどこにプリントする?に、主役を1つ決めてから置き場所を決める考え方を書いています。

着た写真をSNSに載せる前に

顔入りのクラスTシャツは、着た姿の写真にも顔が写ります。総務省の同じページには、「ネットやSNSで公開・投稿する場合にはこれらの権利者の許諾が必要になる場合があります」とあります。当メディアでは、Tシャツに入れる許可とは別に、SNSに載せてよいかを本人に聞くことをおすすめしています(許可の取り方のステップ3)。

クラスTシャツを着た写真の撮り方は、クラT写真の撮り方にまとめています。

classclass2021(当メディア運営元)の場合の仕様

この記事に関係する当社の仕様をまとめます。いずれも2026年9月時点の当社仕様です。他社に注文する場合は各社の案内を確認してください。

項目当社の仕様
ゼロから考えたデザイン可能(要望通りに作成)
カタログ以外のデザインカタログは人気例の一部。SNSで見つけたデザイン等も作成可能
デザインデータの渡し方SNSのスクショ・手書きの写真・イメージが伝わる写真なら何でもOK
色の変更希望のカラーイメージを伝えればその通りに作成可能。「くすみ系の赤にしたい」のような細かい指定の相談も可
プリント方式昇華プリントを採用。色数に制限がなく、デザインの制限幅がないのが特徴
相談・見積もり見積もりも相談もすべて無料

昇華プリント(=プリント方式の1つ)の説明は昇華プリントとは?に書いています。

顔写真をそのままプリントできるか、写真の画質の目安、似顔絵のイラスト化を相談できるかは、当社の案内にまとまった記載がないため、相談時にご確認ください。

よくある質問

Q1. 担任の先生の顔を入れたいです。どうすればいいですか?

総務省のページにあるとおり、「肖像権はアーティストやタレントに限らず、誰にでも認められる権利です」。先生の顔でも、クラスの友達の顔と同じく、使う写真や似顔絵を先生本人に見せてOKをもらってから進めるのが、当メディアのおすすめです。着た写真をSNSに載せてよいかも、あわせて聞いておきます。

Q2. 1人だけ「顔を使わないでほしい」と言われました。

その人の顔は使わないのが、当メディアのおすすめです。タカハマライフアートの解説にも「本人の許可なしに画像を使用すると、たとえ個人使用でもトラブルの原因になるからです」とあります。代わりに、許可をくれた人だけ顔を入れる、全員の名前を入れる形にする、といった案があります(当メディアの整理)。名前を入れる形はクラTに全員の名前を入れるを参照してください。

Q3. スマホで撮った写真でもきれいにプリントできますか?

タカハマライフアートの解説には「スマホで撮影した写真でも、ズームしたりスクリーンショットを使ったりすると、見た目より画質が落ちている場合があります。」とあり、画質の目安は「最低でも300dpi、画像サイズで言えば1500px以上の横幅があると安心」とされています。撮った本人のスマホに残っている元の写真を使い(当メディアのおすすめ)、送る前に業者に画質の目安を確認してください。

classclass2021の場合、顔写真をそのままプリントできるか、画質の目安は、当社の案内にまとまった記載がないため、相談時にご確認ください。

Q4. 似顔絵を自分で描けません。どうすればいいですか?

UP-Tの似顔絵デザインの解説は、手描きのほかに「アプリで作る方法」を挙げています。アプリを使う場合は、本人の許可に加えて、作った画像をTシャツにプリントしてよいかをそのアプリの利用規約で確かめてください(当メディアの提案)。絵が得意なクラスメイトに描いてもらう場合も、描かれる人の許可は同じように取ります。

classclass2021の場合、似顔絵のイラスト化を相談できるかは、当社の案内にまとまった記載がないため、相談時にご確認ください。

まとめ: 顔入りのクラTは、デザインより先に本人の許可から

顔写真や似顔絵を入れるクラスTシャツは、①写真をそのまま入れる ②単色・シルエットに加工する ③似顔絵にする、の3つの形から選べます(参照した業者の解説をもとにした当メディアの整理)。どの形でも、先に済ませたいのは本人の許可です。総務省の解説のとおり、肖像権は「誰にでも認められる権利」です。

許可は、顔を使う人を一覧にする→使う写真・似顔絵を本人に見せてOKをもらう→SNSに載せてよいかも別に聞く、の3ステップで取るのが当メディアのおすすめです。写真を使うなら、明るく顔がはっきり写った写真を選び(タカハマライフアート)、撮った本人のスマホにある元の写真を使い(当メディアのおすすめ)、生地の色とのメリハリを付けて大きく入れる(UP-T)と、顔が目立つデザインになりやすくなります。デザイン全体の決め方はクラTデザインが決まらない、ほかのデザインの案はクラTデザインまとめを参照してください。

参照情報(2026年9月22日閲覧)